g

笑わない数学者

f:id:john1021bn290:20140127182003j:plain
S&Mシリーズ三作目!
今回はお金持ちの家ですね。
天王寺家と片山家が中々複雑で登場人物を覚えるのが大変だった

トリックとしては一番簡単だった気が。
でも謎的には凄い良かった

天王寺翔蔵博士と犀川先生の会話、やりとりがとても面白かった!!

文章を読んで結論だけ言うと、
地下室の老人→片山基生
公園の老人→天王寺宗太郎
白骨→天王寺翔蔵
だと思いました

既に白骨死体だから「笑わない」

途中で出てくる謎解きも面白かった

章ごとの副題?が好き
第一章 はたして、これらは妥当な観察点からのもので、しかも連続した存在なのでしょうか?
第二章 起源は忘却され伝統の手法だけが取り残される。たとえ、神のトリックであっても
第三章 利用価値ある肉体的実在、再生あるいは統合されつつある美および不明確な心象へ
第四章 残念ながら、観察者と独立に存在するものは、定義できないゆえに、存在しない
第五章 ならば問う。非厳密あるいは矛盾が常に何らの働きもしなかった歴史がありえたか
第六章 ろくに泳げもしないくせして、人間ってやつは…、とセイウチは笑った
第七章 微分方程式という融通の利く語彙は、一度に一所しか見えない人間の目が産んだものだ
第八章 造形志向の回帰に根ざす運動は一般に源泉が希薄だが、目新しさだけでは成立しない
第九章 まさか、感情的忘却と知的覚醒が単純に同義で同時に起こるものとおっしゃるのですか?
第十章 現実がいつもシンデレラの醜い姉のようであれば、公理の靴はいかにも窮屈となろう
第十一章 十万桁まで計算されたパイに人間性がないというのですか?人間以外に誰がします?

MATHEMATICAL GOODBYE

お父さんは誰?
悲しい事故と殺人の背後
さよなら数学者

20140127